中途半端

鮎釣りでは、好調を持続しつつ、本当に久々の磯・・・・・・・。
鱗海カップの予選は、いつものように、トラブルの連続だった。

まるで前途を暗示するような、４６人中の４５番くじ、
一番嫌な、丸島の『西べり西』、やる気の無さが魚を遠ざけていく・・・・・・。
早々に切り上げて、磯替りの船を待つ。

9：00ａｍ、磯替り『鬼門』が空いていた。
満ち込み、小荒れ、濁った潮、ポイントと条件がうまく重なったことで、
ひょっとしたらの期待を抱かせる。

仕掛けをやりかえるのも、もどかしく、釣り鈎だけ結び直し、
シモリとシモリの間に投入・・・・・。
案の定、仕掛けが馴染んだ瞬間、朱色のウキが消し込んだ。
アカン、シモリを超えなんだら～。と思った瞬間、竿先が天を仰いだ。
見事、道糸とハリスの直結部分が、飛ばされていた。

結局、４０センチ前後のチヌ一尾、２３センチのグレ一尾、美味しいアジ２尾、
メバル、ガシラ計３尾。

中途半端に釣るのは、一番むなしい・・・・・・。
逃がした魚を、ひいき目に計量し、架空の順位をつけてしまう。

極楽寺の和尚の声が聞こえる・・・・。
「ヒグチ、それが今の実力じゃ。」


　　　　　　　　　BRIDGE　OVER　TROUBLED　 WATER